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生理は、要らなくなった子宮内膜が血液と一緒に排出される状態です。
この時、子宮は子宮口から血液を押し出そうと子宮の筋肉が収縮します。
この収縮時に起こるのが生理痛です。
ストレス、疲労、睡眠不足、自律神経の乱れ、冷え、食生活の乱れなどで血流が悪くなると、生理痛は
起きやすくなります。

中医学的には、「滞ることは、すなわち痛む」と言われていて、生理痛は「血」のめぐりが滞っている証拠
(瘀血・オケツ)と考えられています。

瘀血になりやすいタイプには以下の3タイプがあります。

1. 陽虚タイプ(冷えによる瘀血) 
冷えると生理痛が悪化し、温めると和らぎます。締め付けられるような痛みがあり、冷えることで血流が
悪くなります。

2. 気滞タイプ(ストレスによる瘀血)
痛みが強い月とそうでもない月があります。生理前からお腹や腰が張って痛み、緊張やストレス、環境の
変化で自律神経が乱れると、血流が悪化し痛みが増します。生理がくると痛みが治まっていきます。

3. 気血両虚タイプ(気と血が不足していることによる瘀血)
痛み自体はそれほどひどくはないですが、生理が終わる頃から始まり、生理後も数日続く場合があります。
身体が重だるく、疲れると
生理痛が悪化します。経血は色が薄くて水っぽいことが多いです。

「血」のめぐりが滞る瘀血になると、痛みが出たり、経血にレバーのような塊が混じったり、子宮筋腫や
子宮内膜症になりやすくなります。
また、症状が長引くことにより不妊症になってしまうことも考えられます。

生理は、女性の生涯で約40年間もの長い間つきあわなくてはならない大切なものです。
鍼灸では、生理痛を抑えるだけでなく、生理痛を引き起こしている体質自体を改善することにより、
不妊症を始め様々な婦人科疾患に大変効果があります。