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自律神経失調症は、自律神経系の不定愁訴があってもその症状が一般的な疾患概念にあてはまらない場合に
この病名をつけることが多いです。
体の症状としては、慢性疲労、吐き気、偏頭痛、不眠や耳鳴り等で、精神的な症状としては、鬱、イライラ感、
不安感、やる気が出ない、感情の起伏が激しくなる等です。
中医学から見た自律神経失調症は、体の中に流れる血・気・水のバランスが崩れて起こると考えられています。
中医学でいう水の流れが悪くなると、吐き気や耳鳴り等の症状が出現します。
気が閊えて体内での循環が悪くなるとイライラ感や不眠などの精神症状が現れ始め、血の巡りが滞ると肩凝りや
頭重感、頭痛などの症状が見られます。
自律神経失調症は血や気に支障が出たため、気虚(身体全身の気が減少している状態)や血虚(身体全身の血液が
足りていない状態)が生じ、それにより発症するものと考えられています。
自律神経が乱れると、脳下垂体から分泌される月経や妊娠にとって重要なホルモンも分泌されずらくなり、生理痛や
不妊症などにもつながってしまいます。
鍼灸治療では、自律神経を整えることにより、脳の血流増加や細胞の活性化、また精神の安定に大変効果があり
ます。
個々の症状に合わせ全身のバランスを整えていくことにより、不妊症や生理痛を始め、様々な婦人科疾患にも
アプローチできます。 |