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更年期障害とは、卵巣の機能が衰えることによって引き起こされる様々な不調のことです。
個人差はありますが、閉経を迎えるまでのまでの4~6年の間、女性ホルモンが減少する
ことにより自律神経や内分泌系の機能が低下し、体内のバランスが崩れ、のぼせ・不眠・
イライラ・ホットフラッシュなどの不快な辛い症状に悩まされます。
中医学では更年期障害を、老化による「腎(ホルモンをつかさどる臓腑)」の働きが弱まっ
たことによる症状と考えています。

この「腎」は「精を蔵す」と言われ、両親からもらった生命のエネルギーと飲食物から得
た生命活動に必要なエネルギーを蓄えるとされ、発育や生殖と関係しています。
骨の代謝にも関わり、更年期以降の女性が骨粗鬆症になりやすいのも腎の機能低下のため
です。その他、体内の水分調整、骨髄や脳髄を管理し耳ともつながりがあると考えられて
います。

更年期の女性は、この「腎精」が不足することによる疾患とされています。腎精が弱まる
とともに、腎の働きの一つである水分調整の働きも弱まり体の潤いが減ってしまいます。
この潤い不足により、のぼせ・不眠・動悸などの症状が起こってしまいます。
さらに「精血同源」といわれ、腎精が不足することにより肝の血にも不足が起こり、肝の
トラブルも併発してしまいます。「肝」は血液の浄化や貯蔵、情緒と関係が深い「気の巡り」
と関係のある臓腑です。主な症状は、イライラ・ホットフラッシュ・片頭痛などです。

更年期障害の根本は「精と血の不足」ですので、肝と腎を補うことをベースにイライラな
ど精神症状が強い場合は肝の気の巡りを良くすること、潤い不足によるのぼせなどは腎の
気を補うことが必要となります。

鍼灸治療では、自律神経を整えることにより、脳の血流増加や細胞の活性化、また精神の
安定に大変効果があります。個々の症状に合わせ全身のバランスを整えていくことにより、
様々な辛い症状にアプローチしていきます。


更年期の予防と治療
閉経前の治療は、「更年期が来るのをできるだけ遅らせる」ことが中心となります。『腎』
と子宮・卵巣の年齢を、自分の実年齢よりも若がえらせる、いわゆる「アンチエイジング」
が治療の目的です。閉経を迎えるまでのこの時期は、女性の体にとって最も重要な時期で
す。回復力があり治療効果が出やすく、症状が最も緩和しやすい時期なのです。

治療は全身調整となります。主に
腎陰虚』と『腎陽虚、腎に関係の深い子宮・卵巣と血
脈を調整します。腎陰虚の気血水の流れが滞る・上熱下寒によるのぼせの症状、腎陽虚の
冷え・顔色が悪い・頻尿・腰や膝がだるい・元気がないといった症状、腎陰虚・腎陽虚双
方に見られる月経不順・排卵障害などの婦人科系のお悩みを治療します。 また、五臓経
絡のバランスの失調によるイライラ・動悸・不眠・お腹の張り・胸の張りといった症状を
調整しながら体質改善をはかります。

閉経後は腎虚の他にも、心・肝・脾の気血水の働きが衰えることによって機能が低下し、
体内の陰陽バランスが崩れることによって更年期障害の諸症状が現れます。
『滋補肝腎、調
和陰陽』
が主な治療方針となります。

①  陰液不足には本治法(根本治療)として滋補肝腎、補陰血を施します。
②  陽気虚亢(陰液不足により相対的に陽気過剰状態)には標治法(対処治療)として脳絡
   刺激による虚亢を抑えます。例:のぼせ、頭痛、不眠、イライラなど
③  健脾腎、昇陽気:体内のポンプ作用を高めることで代謝をUP。気血の循環をスムーズ
   にし、陰液の循環も改善します。溜めこんだ脂肪を燃焼させます。
④  身体やお肌の老化を遅らせます。(アンチエイジング)お肌の老化の原因には、皮下
   に脂肪が溜まり、真皮にある毛細血管を流れる血液が減少することで、皮膚の潤いを保
   つことができなくなり、乾燥、たるみ、そしてシワができることが挙げられます。脾
   や腎、卵巣の働きを助けるツボを刺激することで、脂肪燃焼、代謝UP、毛細血管の血
   液循環を促進して、キレイなお身体、キレイなお肌作りをお手伝いします。
   身体の状態は一人一人異なりますが、中国伝統療法によって個々のお身体に合わせて診
   断・治療し、女性の健康と若さを守るお手伝いを致します。